フォーティネット、2025年度版のスキルギャップレポートを発表:AI導入における最大の課題は、AIに関する専門知識の不足
サイバーセキュリティ専門家の87%が、AIによる職務の強化、業務効率化と負担軽減を期待する一方、AIの可能性を最大限に活用するには、継続的なスキル向上が不可欠
サイバーセキュリティの世界的リーダーで、ネットワークとセキュリティの融合を牽引するフォーティネット(Fortinet®)は、「サイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025年度版」を発表しました。本レポートは、フォーティネットが2021年以降、第三者調査機関に委託し、年次で継続実施している報告書の最新版で、日本を含む29の国と地域の、テクノロジー、製造業、金融サービスはじめ多岐にわたる業種、規模の組織に所属するITおよびサイバーセキュリティ関連の意思決定者1,850人を対象に、2025年2月に実施した調査結果を分析したものです。
今回のグローバル調査が示唆する主な洞察は、次の通りです。
サイバースキルギャップと、セキュリティおよび経済的リスク拡大との連関
サイバー脅威が深刻化する中、組織はセキュリティ攻撃が単なる可能性の問題ではなく、確実に起こるものという現実に直面しています。一方、世界では適格なスキルを持つ専門家が470万人以上不足していると推定され、重要なセキュリティ関連の職務に従事できる人材が、最も必要とされる局面で十分に確保されていない状況が生じています。スキルギャップが世界中の組織に与える影響に関する主な調査結果は、次の通りです。

<出展:「Fortinetサイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025」 p.17>

<出展:「Fortinetサイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025」 p.24>
AIはセキュリティチームの負担を軽減できるが、AI専門知識の不足はリスクとして深刻化
AIは、現在のサイバースキル不足を緩和する重要な手段となりますが、組織がAIの潜在能力を安全に活用するための準備は十分に整っていません。最新の調査では以下のことが判明しました。

<出展:「Fortinetサイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025」 p.8>

<出展:「Fortinetサイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025」 p.9>
取締役会レベルでサイバーセキュリティへの関心が高まる一方、AIの影響に対する理解は不十分
組織におけるサイバーセキュリティの役割に関し、取締役会および各取締役がどの程度の理解度を示しているかについては、次のように回答されています。
スキルギャップ解消に向けたスキルアップの必要性は重点施策として継続
サイバーセキュリティのスキル不足が続く中、調査では以下のような結果も示されました。

<出展:「Fortinetサイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025」 p.31>
スキルギャップの解消はビジネスレジリエンスに不可欠
「サイバーセキュリティスキルギャップレポート 2025年度版」では、AIの台頭や事業運営へのリスク拡大を受けて、サイバーセキュリティが取締役会レベルで優先事項となっていることが明らかになりました。世界的なスキルギャップの解消は依然として不可欠です。組織は採用基準を見直したり、活用されていない人材を開拓したりすると共に、必要な専門知識を習得し維持するためのトレーニングやスキル向上に投資する必要があります。そのためには、意識向上と教育、重点的トレーニングおよび認定資格の利用拡大、高度なセキュリティテクノロジーの活用という3本柱を中心とする、協調的なアプローチが求められます。
業界で最も充実したトレーニングおよび資格認定プログラムの一つであり、受賞歴もあるFortinet Training Instituteは、サイバースキルギャップによって生じる課題に対処する組織を支援するため、誰もがサイバーセキュリティの認定資格や新たなキャリアの機会を利用できるよう尽力しています。例えば、セキュリティ意識向上トレーニングサービスは、サイバー意識の高い人材の育成に努める組織を対象としています。このサービスでは、サイバーセキュリティにおけるAIとその役割に対する理解を深めるため、生成AIの基礎知識やAIを活用した脅威に関するカリキュラムなど、AIを中心としたモジュールを用意し、サイバー犯罪者がAIを使ったサイバー攻撃やその強化に使用するさまざまな手法を取り上げています。
フォーティネットは2021年に、増大する課題に対するコミットメントの一環として、2026年末までに世界で100万人のサイバーセキュリティトレーニングを実施することを宣言し、その取り組みは順調に進んでいます。
フォーティネットのスキルギャップ調査について
フォーティネットの最高情報セキュリティ責任者(CISO)、Carl Windsorは、次のように述べています。
「最新の調査は、サイバーセキュリティ人材への投資が急務であることを一層強く示しています。スキルギャップを解消しなければ、組織は今後も侵害率の増加と対応コストの上昇に悩まされるでしょう。この調査結果は、官民両方にとっての転換点を浮き彫りにしています。サイバーセキュリティの専門性を確立し維持するための思い切った措置を講じなければ、我々の社会にとって、リスクとコストは増大の一途をたどることになります」
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